認知症のことを当事者から学びたい!から読んだ本
こんにちは!10回目のブログ記事となりました。
10回目ということで、このブログを開設してからの変化を簡単に振り返ると…
・一週間に本を1冊以上読むようになった。
・ブログの文章を書く事は自分の思考を整理する手段の一つとなった。
・ブログのPVを気にするようになった。(現時点で200PVほど。)
なんて思います。
これからもコツコツ続けていきますねー!
さて、今回ご紹介する本は、
「ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言」。
著者の長谷川和夫先生は、医療・福祉関係の方でしたら誰でも知っている認知機能検査「長谷川式簡易知能評価スケール(HDS‐R)」を開発された精神科医の先生です。
なぜ、私がこちらの本を読もうと思ったのか?
それは、認知症専門医である長谷川先生が認知症になって伝えたいこととは?
認知症のことを当事者から学ぶべきことは何か?
これらの問いを探りたかったからです。
本著では、
・認知症になったボク
・認知症とは何か
・認知症になってわかったこと
・「長谷川式スケール」開発秘話
・認知症の歴史
・社会は、医療は何ができるか
・日本人に伝えたい遺言
上記の内容について述べられています。
長谷川式スケールを使わせていただいている立場として、開発秘話は著書でしか知ることができないでしょうね。ご興味のある方は読んでみてください。
本書を読み終えて、印象に残った文章は、
認知症になったら「何もわからなくなる」と思っている人がいます。
でもそんなことはありません。心は生きています。
「一人の人間」であり、この世にただ一人しかいない唯一無二で尊い存在です。
認知症の人を、ただ「支えられる人」にして、すべての役割を奪わないということも心がけていただきたい。
...
何かを決めるときに、ボク抜きに物事を決めないでほしい。
私は、医療・福祉関係の職業に就いていますが、上記の文章から思い当たる下記のような会話があります。
「あの方は認知症だから…、○○できないですよ。」
「ですね。認知症だから何するかわからないし…。」
もし自分が言われたとしたら、どう思うでしょう?
私が当事者だったら、
つらい、悲しい、寂しい、もどかしい、苦しい、場合によっては怒るかもしれません。
ちょっとした会話や接し方によって、「その人らしさを大切に」することは、個人を尊重する、尊厳を守るということになりますね。
認知症を理解して支える存在やその仕組みが日本各地で取組まれるようになったのは、長谷川和夫先生はじめたくさんの方々が貢献されてきたからこその今日があり、心より感謝しております。
今後においても、「認知症になってもその人らしい生き方を尊重する社会」へ少しでも貢献していきたいと思います。
認知症のことについて知りたい方、長谷川和夫先生についてご興味や関心がある方などに是非おススメしたい本です!
では、次の本をお楽しみに!
そして、読書は続く。
book-timeブログ「みなはなの本棚」より